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オヨイデモタイヤキ

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■「およげタイヤキくん」にどんな解釈がなされているのか知らないが、僕はふと思ったのだ。風呂で髪を洗っているときに思ったのだ(ついでに言えばその後、天井にいた蜘蛛を殺生してしまった。南無)。タイヤキくんはきっと仕事に疲れた社会人なのだ、若い社会人なのだ。それを表しているのだ。毎日毎日社会という名の鉄板で焼かれていることに嫌気がさしたタイヤキくん、すなわち社会人くんは、ついに社会を飛び出して、海に逃げ込んでしまうのだ。そこで目にする曲彩色の刺激に満ちたモノたち・・・。桃色サンゴなんて、何を表しているのか、いくらでも想像が膨らむじゃあないか。イヒ。けれど彼タイヤキくんは、最後にはやっぱり自分のような取り柄のないモノ(だって鋳型で作られたコピーだもの)が、価値を持つためには社会が必要だということで、結局鉄板社会から逃げ切れず、そこに気が傾いてしまい、そこにおいて自分よりも地位が高い、タイヤキ屋の親父という生物に捕まって、食われてしまう、すなわち「消えて」しまうのだ。自分をなくしてしまうのだ。社会人くんに合わせて表現すれば、彼は疲弊して、疲れた大人になってゆくのだ。■タイヤキくんの歌はそんな悲哀に満ちた歌に違いない。なんて、髪を洗いながら考えている、俺が悲しい。そんなオレもまたタイヤキクくん。気づけばアナタもタイヤキくん。

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