それが僕ならば

 僕のポケットに手を入れる君。
 重なる手。
 僕は、握らなかった。
 握れるときではないのだ。
 「遠い」と君は言う。
 分かっているさ、そんなこと。
 遠くなったんだから。
 君の手には、僕のあげた、指輪。

 それはいつかのこと。

 +++

 誰かとの会話中に発生する沈黙、
 それが苦になるかどうかで、
 その人との関係性が、分かる、
 ような気がしないでもない。
 ああ、なんだろうねえ、
 ちょっとだけ、今日、苦だったね。
 一瞬、頭が白くなったよ。言葉を捜して。
 思春期みたいだね、こんな気持ちは。
 
 +++

 キラキラしたいなんて、
 諦めたほうがいいんだろうか。
 いつかきっとなんて可能性、
 いつまで残されているんだろうか。
 諦めは肝心。
 でも僕は、
 死ぬように生きていたくはない。
 ソレは本当のこと。
 諦めて、悟ったふりして、
 下を向いて生きていくのは・・・。
 "つまらない"よ。
 ただそれだけなんだけど。
 そこに僕の楽しみは、幸せはないんだよ。
 だから探してる。

 探してる。

 甘えてるってことも、分かってる。

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