はぐれメタル純情派

 『死ねないから生きているだけ』
 そんな言葉がブラウン管に出た瞬間ドキリとした。
 こんな思考、そこらに容易に転がっている。
 ちょっとネットに興味を持って、
 現状を憂う人たちが書き連ねている事柄を見れば、
 そういった思考がごくごく身近にあることが分かる。
 
 すべてを社会のせいにすることはできない。
 だが個人のせいにすることも、僕には出来ない。
 生きようと思えば、いくらも方法はある。
 そこに満足できるかは確かに本人が決めればいいんだけど、
 世の中には人の目があるのだ。
 世間の目というやつが。
 そいつが、お前は負けていると、圧力をかけてくる。
 実際問題、自分の生き方に満足できなかったとしても、
 もはや頑張ればどうにかなるというレベルでは済まなくなっている、
 そんなときがある。
 一度はみ出してしまったら、もう手が届かないのだと、
 思ってしまうときがある、思い込んでしまうときがある。
 いたるところで叩き込まれた負け犬的感覚は、簡単には消し去れない。
 だってもうダメかもしれないって思わされちゃうんだから。
 思っちゃうんだからさ、本当に。
 無駄に"ダメさ"を煽るなよ。阿呆な大人たちが。
 あんた立派に生きてるじゃないかって、誰か褒めてやれよ。
 正しい道なんて、どこにもないんだって、教えてやれよ。

 『死ねないから生きているだけ』。

 あんまりだな。あんまりだ。

 結局、どんなに社会構造がどうだとか、
 経済状況がどうだからとか、そのために雇用形態がどうだからとか、
 憂ってみても、怒ってみても、
 容易に社会を変えるなんてコトはできないから、
 自分を変えていくしかないんだろうな。
 そうして自分なりに社会に対して行くしかない。
 そして落ち着く場所を求めていくしかない。
 足るを知るって、どうしても現状に甘んじるみたいな、
 ネガティヴなイメージも僕にはあるのだけど、
 ある程度の年を重ねた時点で、
 自分の立ち居地を知るのは大事なことだ。
 若い時期の過剰な野心も、もちろん健全なのだけれど。 

 でも、過ぎた野心は身を滅ぼすぞ、
 そういったのはランスロットだったか。

 あるいは、ダレが何言ったって気にすんな、ってね。


 

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