Into the music.


 私にはいくつもの糸がつながれている。
 それらは別個でありながら、
 ときに複雑に絡み合い、私を翻弄する。
 それらは私をコントロールしているようで、
 その実、私がそれらをコントロールしている。
 それらの糸が私を前に進ませるわけではなく、
 また、雁字搦めにするわけではなく、
 私がそれらの糸を操っているのである。
 
 だから、私は自分に繋がるどの糸をも、
 前に動かすことが、引くことができなかった日は、
 とてもとても、イライラする。
 何一つ、前に進まなかった日。
 その日一日が、無駄に終わったような気がしてしまう。
 細かい目で見れば、何かは確実に前に進んでいるのだ。
 だが私が望むような形では、何もが、進まない日。

 今日はそんな日であった。
 世界なんて人生なんてクソだと思いたくなる日であり、
 何も収穫のない日であり、誰とも話したくない日であり、
 笑顔は私の上を上滑りする、他人のそれも、自身のそれも等しく。
 そんな日であった。

 そんな日には、確かに思えるときがある。
 突き刺さるような、吹き飛ばすような、音だけが、
 自分を救ってくれるのだと。

 

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