占いなんて信じないよ


 ホラー映画を観ては、
 キードアチェーンをかけて寝るような。
 
 なにかと影響されやすいのは、
 自身が空だという証だろうか。
  
 ことに愛を扱った映画はいけない。
 王道、ではなくとも、
 まあいわゆる、ひねくれていない、
 世間一般にあるような、
 恋愛物語は、いけない。
 どこかに幸せな要素があるだけで、
 私は自分が苦しさを感じることに気づいた。
 
 ちょうど8年ほどの、思い出の中から、
 楽しかったものだけ、ではないが、浮かび上がる。
 
 自業自得なのは分かっているのに。
 失くしたのは、自身のせいなのに。
 
 会っても、喧嘩ばかりだった。
 未来も見えなくて、悩んでいた。
 形を欲しがる彼女に、私は望む答えを出せなかった。
 彼女の家の前で、別れを切り出した。
 足を止める彼女。振り向いて、嫌だよ、という言葉。
 川原をしばらく二人で歩いた。
 なぜか私の方が、泣いてばかりいた。
 
 そんな記憶。

 別に会えないわけじゃないんだけど。
 連絡だって、取れるんだけど。
 もう、触れてはいけない。心が違う。

 なくなった、のだろう。あったものが。
 目には見えなかったけれど。
 どこかに行ってしまった。
 記憶だけを、痕跡だけを、残して。

 いったい、いつまで、引きずるのだろう。

 元気にやっているのだろうか。
 彼とはうまくやっているのだろうか。

 湯船の中で、顔を覆った。
 鏡の中の顔は、情けなかった。
 目は赤かった。

 +++

 こういうことになるのだ。
 だから、恋愛物語は今はいけないらしい私には。
 あっという間に、引きずり戻される。
 考え込んでしまう。
 
 幸か不幸か、私には、
 こういうことを相談できる、というか、
 こちらの心をほぐすような返事が期待できる男の友がいない。
 いるのは女の友(といって差し支えなければそう呼ぶ)ばかり。
 でも、なあ、真剣に相談すればするほど、
 お互いに勘違いしそうな気配がある。ような気がする。
 こないだは、松岡修造氏の本を読むといいと言われた。
 元気出ますよ!と。
 こういった経験の傷(か?)を癒すには、
 付き合ったのと同じだけの年数が必要だとか言ってたが、
 え、完全に私オッサン。
 
 +++

 でも占いによれば、2年後くらいに、いい出会いがあるらしいよ。
 へえ。
 でも別れた人との相性、私抜群だったらしいよ。占いによれば(笑)。
 80~90だってさ。相性の度合い("度合い"ってのも何か変だけど)。
 色々試してみても、悪い結果はほとんど出なかったなあ。
 かわって、今気になる人との相性はどこで見てもすこぶる悪い。
 10~20とか。
 危うく本気で凹みそうになる自分がとても・・・怖いですが。
 いき過ぎだろ気持ち、っていう。

 まあ、もう、現時点では、信じるものなんて、自分しかないのだけどね!

 +++

 と、やはりこういうことになるから、
 色恋を扱った、かつ、どこかに幸せを潜ませた物語はいかんのです。
 悲哀を潜ませているのは、なぜか悪い影響を及ぼさないのですが。

 ヘルプミー。いや自分で救う。救いますよ。
 このままじゃ腑抜けだ。
 

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