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『アンビエント・ミュージック 1969-2009』

アンビエント・ミュージック1969-2009(STUDIO VOICE BOOKS)

INFASパブリケーションズ

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 やっぱりまだまだ音楽は面白いと思う(えらそうだ!)。
 そもそも音楽って何なんだろう?とか難しいことを考える。
 Ambientミュージックって、「コレほぼ同じじゃねえか」って曲あったりしないのかなあ。
 いろいろ考えるなあ。なかなか刺激的な。
 これからも何回もめくることだろう。
 アカデミックなものでなくて、こういう本、もっと出ればいいのに(出てる?)。

 私のもう一個のブログは、かなりここからの影響が強くなりそう。
 言葉や言い回しをパクることが多くなると思います(何事もとりあえず模倣から!)。

 しかし膨大なカタログだ。
 暇があるときに、YouTube、MySpaceでチェックチェックですね。

 一部では酷評も多いこの書籍。
 でもそれは自身の中に明確な文脈がある人だけがなせるのでしょう。
 私、ぜんぜん批判的なこと思いませんからね。
 ここのあるものを一般的な系譜として自身の中に取り込むのは危険ということでしょう。
 ここにある切り口・視点が、主要なものとはズレているということなんでしょうね(笑)。
 私の選択はどうしてこうスライド気味なんでしょうね。

 これだけを以ってAmbientのナンタルカを語ることはできないのかもしれないけれど、
 私には興味深いディスクガイド足り得ているので、何回も読むことは確かでしょう。

 ちょっと足を踏み入れるのが遅かったかなあという気がする。
 時間がない。
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『自殺島』 / 1

自殺島 1 (ジェッツコミックス)

森 恒二 / 白泉社

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 『ホーリーランド』は読んでなかったのですが。
 兄貴に薦められたことあったな。

 もっと画に重量感ある方じゃなかったですかね。

 ちょっとモノローグが多いのも気になります。
 死にたかったのに、(理由はどうあれ)死ねない、だから生きてしまっている、
 という後ろ向きな生が、どうやって積極的な生に結びついていくのか。
 やろうと思えば、すぐに描けるんだろう。
 だが安易過ぎるのは、誰も望んでいない。
 いったい何が、彼ら、彼を、生に向かわせるのか。
 それがこれから。いろいろ起こるんだろうな。
 あ、主人公の名前セイだった! 今気づいた。

 こういう密閉された(わけでもないけど)、隔離空間という設定は好きなので、
 どう転がっていくか、楽しみです。

 あと、もっともっとグッチャグッチャ(エロ含む)でもいいと思うんですけど、
 それは私が何となくアレか、物差しがずれてきてるのかな。
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『GANTZ』 / 27

GANTZ 27 (ヤングジャンプコミックス)

奥 浩哉 / 集英社

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 おおすごい!!
 このマンガは波が何回もやってくる。
 しかも波の種類が毎回違う。

 ここまでヒートアップすると思わなかった。
 まさかの玄野が二人登場。キン肉マンだったら"掟破りの"とか使いそうな。
 しかもそこにはきっちり人間の制御不能な恋心が絡んでいる。
 そして早々に、二人とも各々の存在を知り、
 お互いに歩む道を決めてしまう、その過程がサラリと描かれる。
 きっと最終決戦でこの二人が活躍するんだろうなあ。
 と思わせておいて、あっさり殺すのがGANTZというマンガですが(笑)。
 でもきっと活躍するんだと思う。
 そのために二人を会わせて、各々をしっかり歩ませているのだと思う。

 新たな謎もまた沸いてきた。
 最終ミッションかと思われていたミッションが、途中に思える中、唐突に終了。
 そして初めて表に姿を現した玉男。彼が街中へ姿を消した理由は?
 それと重なり、GANTZの調子が優れなかった理由は?
 そしてドイツで菊池が知らされたGANTZの実態は真実なのか?
 カウントダウンだけで人を殺し、自動車事故を起こし、飛行機を落下させるセバスチャンは、
 いったい何者なのか? 相当な重要人物であると思われるけれど。
 突如アメリカの上空に現れた超巨大?な飛行物体はいったい何なのか?
 「アメリカがなくなった」という表現は文字通りの意味なのか?
 
 ついに始まった(ように思われる)カタストロフィとは。
 果たしてどう立ち向かうのか。
 きっともう、世界は元には戻るまい。
 がむしゃらに生き残ろうとする力だけが、
 確かなもの、信じるべきものとなるだろう。

 残念ながら、映画化されても、それがこれを超えることはないだろう。
 
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Syrup16gの軌跡を完全網羅したボックスセット緊急発売


 ね、やっぱり出ただろこういうの。

 武道館のライヴレポート(だっけ?)に、私書いたな。
 ラストアルバムが出て、DVDが出て、写真集が出て、
 それで終わりでいいって。そういうニュアンスのこと。
 これ以上はいらないって。

 もー苦笑せざるを得ない。

 確かに作品の多くが廃盤という事実は悲しい。
 けれど、それがもったいないといって、こういうことができてしまうのだよね。
 いいんだか悪いんだか。
 なんで素直に終われんかね。
 私、長ったらしいのは嫌いなんですよ。
 なんだか、思い出したように、グダグダと、美しくないなあ。
 せっかくサヨナラ言って、永いお別れしたのに、
 次の日にまたばったり会ってしまったような。ちょっと違うか。

 っていうのは音源持ってる側の言い方なんでしょうね。 

 絶対買わねえって思う自分と、いやあやっぱり買うだろ、
 という二人の自分がいるのが、たまらなく嫌である。

 まあコレクターズアイテム。
 なくても私は生きていける。

 というように、私の中ではしっかりサヨウナラを言えているのに、
 これが新たな出会いになる人もいるなんて、なんだか不思議だなあ。 
 
 でもこれからsyrupに入っていく人に、いきなりボックスセットもないか。
 普通にリイシューとかできなかったのかな。
 やっぱりコレクターズアイテムだな。
 私は買っても聴かないこと請け合いだね。

 と、うっかりこのネタに言及してしまう自分も、
 そろそろ終わりにしたいね。平気でスルーしたい。
 まだ、できなかったけど。

 裏に企みがあるのか。UKP 20th ANNIVERSARY PARTYもあるしなあ。
 行かないけど。

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花村萬月- 『皆月』

皆月 (講談社文庫)

花村 萬月 / 講談社

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 これはよろしおす。傑作です。
 私が読んだ中では、『イグナシオ』、『ブルース』に並びました。
 瞬間的な感情の動きでいうと、1番だったかもしれない。
 主人公がオッサンなところがいいのかもしれない。
 PCが趣味のオッサンという、花村作品には珍しい設定。
 まあそのオッサンが妻に逃げられて、ヤクザ者である義弟(妻の弟)と、
 元ソープ嬢と共に、妻の捜索に乗り出すという話。
 映画でいうとロードムービー(実際作中で言及はされる)。
 実際旅が始まるのは第6章からだけど。

 不器用な者同士の心の結びつきを描かせたら天下一。
 いったいなんなのだろう。この感情の機微のとらえ方、描き方。
 旅の途中で麦藁帽子を買って、由美の頭に乗せてやるシーン。
 
  金を払っていると、背後でしゃくりあげる声がした。振り返ると、内股で立った由美が
 目の下をこすっていた。店の主人が不審そうに私と由美を交互に窺った。
 「どうした?」
 「・・・・・・幸せすぎるよ」
 「何が?」
 「麦藁帽子だよ」(p.262)


 ハイライトです。こんなにさりげなく涙を誘われたのは初めてかもしれない。

 筋だけ書けば、何と言うことはない。逃げた妻を捜してケジメをつける。それだけだ。
 だが、その中で、はぐれ者、アウトローたちが結びついていく様に、たまらなく、魅かれる。
 読まされてしまう。
 たとえ家族でなくとも、血が繋がっていなくとも、人は人と結びつけるのだ。
 そしてそこにおいて、性が大きな役割を果たしていることも、示してくれる。
 だからこそ、ここにある性は、涙を催すくらいに、
 (井上ひさし氏の言葉を借りれば)"清潔で清純"なのだろう。
 裏に、孤独からの解放、結びつきを求める、切実な想いが潜んでいるからだ。 

 こんな作品を読んでしまうと、何を読んでも比べてしまうんじゃないか。

 私の好きな阿刀田高氏が、解説で絶賛しているのも、嬉しい。 

 余談だが、女子の口にする「可愛い」は、ひとつの勝利宣言なのだなと、そう思った。
 対象に評価を下すという行為をもって、自身を対象より一歩上の段に引き上げているのだ。
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ある話と別の話とまた別の話と


 風邪かも知らん。
 鼻が詰まる。喉が痛い。
 なのに改札抜けたところで、
 小一時間ではなく小二時間話し込む。
 話し込まされた!
 おまけに何かあの娘に会ってしまうし。
 君は山手線だっけ? ちがくね?
 どっか泊まりにでも行くのかよ。
 どっかってどこだよ。ちくしょう。
 と勝手に君にムカムカする。
 やはり自分はエロいらしく、つまり健全な男らしく、
 前かがみになったスカートの下から太ももが覗けば見てしまう。
 見てしまうんだよ!!
 と勝手に君のももにムラムラする。
 誠にいやらしいが、それが私の本質です。
 と、萬月氏の『皆月』を面白く読んでいるので、
 なんとなくそっちな感じで書いてみたりする。

 +++

 あるクリエイティヴな活動をしてる人がいて。
 私はその人の活動を気にしてて。
 で、その人が急に身近に現れたらどうするかという話だ。
 いろいろ聞いたら不快だろう。でも聞ける状況にあるわけですよ。
 うーん。
 でもなあ。それを求めてるわけでもないだろうし。
 しかもその人は異性ときたもんだから。余計に突っ込んでいけない。
 難しい。周りは突っ込めと囃し立てるが。
 いらぬお世話だ!
 これだけ伏せて書いてもドキドキするわ。
 ロックオンされたらひとたまりもないから。この話題はコレまで。

 +++

 あーこんな時間だ。風邪薬飲んで寝る。
 風呂は明日の朝にする。
 お前なあ、話し込みすぎなんだよ。

 疲れた。

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花村萬月 - 『ジャンゴ』

ジャンゴ (角川文庫)

花村 萬月 / 角川書店

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 クーンツの『デモン・シード』を読んでいたはずが、
 古本屋で一気に萬月氏の3冊を購入したために方向転換。

 + + +

 残酷描写。展開の鬼畜っぷりがすさまじいですね。
 ここまで突っ走ってただで済むまいと思ったが、やはり。
 どこか北野武監督の初期作品につながる無常観。
 暴力へのどうしようもない憧れ、酔い。快感と結びつく破壊。
 そして承知された終局への全力疾走。 

 ギタリスト、ヤクザ、女、オカマ、という構造は『ブルース』に通じる。
 が、私の中では『ブルース』がぜんぜん上です。 
 描写の凄惨さが原因でなく。
 もっと引き伸ばして欲しかったんですね。
 指を奪われた沢村が才能に見切りをつける過程とか、
 巨人症でオカマのミーナの生い立ちや、精神のあり方とか、
 山城の麗子への想いとか、あるいはその逆の部分も、
 もっともっと3倍くらいにして描いてあったら、また違った感想が。
 この分量だと、初めから何もなかった気がしてしまう。
 なんでそこまで過剰に暴力に走れるのだろうかという、疑問が沸いてくる。
 その疑問をねじ伏せて欲しかった。

 次は『狼の領分』か、『皆月』か、ですね。

 にしても麗子は変態だ。
 花村作品は読むと頭がおかしくなりそうと言った文学好きな女子が身近にいますが、
 まあ彼女は氏の作品はしっかり読んでないんですが、
 私は本作でなるほどちょっとその感想が、納得できた。
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アブストラクト


 結局そう、自分の正当性を作り上げることに終始する。
 相手を過剰なまでに追及することの正当性。
 私の正当性がどれだけ正当か、私自身、自信がない。  
 けれど。

 自慢げに過去のある時点を振り返るのはやめなさいWくん。
 君は私の目から見ても、人を悲しませたのだから。
 あの時に。
 なのにその時を振り返って、
 さも自分が素晴らしかったような態度をなぜ取れる。
 君はただ可能性を残しただけだ。結論を保留しただけ。
 むしろ臆病風に吹かれた。そして結論を欲した人を無視した。
 今の君は残してきた可能性を回顧しているだけじゃないか。
 何もせずに。
 それを、何もしなかったというマイナスを、
 可能性が残っているというプラスに、すりかえている。
 人を悲しませたことを、忘れたふりして。
 君とは仲がよいつもりだけれど、
 殴り倒したいくらいの衝動にかられる。

 という主張も、真実かどうか、分からないな。
 ただの嫉妬。それもあるのかもしれない。
 私は私でまた、誰かに殴り倒されるのだろうね。

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