コーヒーブレイク
分けて書くほど分量なかったんで。
+ + +
『上島ジェーン』
なななんという壮大な前フリ。
ラストで一気にお笑いに。オチがそこかよっていう。
マッコイさんが本気で撮った映画も観てみたい。
面白かったです。
+ + +
『パーク アンド ラブホテル』
人の力によって何がしかからの卒業の時期が来る。
決意のときと言ってもいいかもしれない。
人は人を生かし、そして人に生かされている。
好きですね。印象に残る映画です。
音楽がほぼないのも特徴で、環境音がしごく尊く響く。
メイキングで監督が語りすぎている気配もあるけれど。
いい!
+ + +
『インディヴィジュアル・プロジェクション』
なんかポール・オースターをふと思い出した。
どこか不条理な方のね。
解説が東浩紀氏なのよ。
溶解する方向に行くかと思ったら行かなかった。
哲学的であり、ある意味ホラーであり、ある意味叙述トリック?なのか。
最後の短文がなくとも私は普通に面白かったです。
たぶんスパイ的な要素が(そこがメインじゃないって?)。
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『長崎乱楽坂』
前に吉田修一氏の著作をすべて読んでいる女子の前で、
『パークライフ』をこき下ろしたのですが(若干ニュアンスが違うけど)、
今度謝罪したいと思います。すいませんでした。
栄枯盛衰ではないですかまさに。
こんなにギュギュっと凝縮されたそれは初めて体験しました。
すべてを描かず、時を隔てた後を描くことで、
その間に何があったかを考えさせる。それが逆に喪失感をあおる。
私の好きな「祭りのあと」感が炸裂しています。
すばらしい。
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『自殺島』 第2巻
私が危惧したような方向にはいかず、面白くなってきました。
ただ主人公、頼もしすぎるな(笑)。
基礎知識はある設定だが、素人が鹿獲ったり捌いたりってすげえよ。
でもやっぱあの島で生きることの何たるかを感じても、獲得しても、
街でそれが通用するのかってところですよね。問題は。
いや読み手にとっての問題は。
それを考えると、ああ、やっぱり私たちの住むような世界では、
ああいった生を感じるのは難しいんかなと思ってしまう。
もしくはそれは別種のものなのかと。
+ + +
と、コーヒーを飲みながらなんとなく。
おやすみなさい。