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I can not change the world.

TBSのドラマ『ドラゴン桜』を観ていると、スッキリするようでいて、その実、僕の心の中には、しっかりと先の尖った長い釘がブッスリと打ち込まれる。「この表現は誇張だ」と思いながらも、いやこれが現実なんじゃなかろうかと、僕は冷や汗を書く。

世の中には分らないことが多い。そのすべては一生をかけても知り尽くせないだろう。分らないことは、ときにイライラを誘う。僕が今とくに気にしているのは、イライラしているのは、政治の分らなさだ。

なぜ政治家(というか国会議員というか)はみんな何かあると真っ先に派閥のことを気にするのだろう。党がどうこうとか、誰がどうこうとか、大事なのは分るけれど、そこが最重要事項とでもいうような発言が多いことにはまったくもって僕は「?」だ。論点がずれてんじゃないのかー?

しかしかといって、そういう「?」を思わせるような仕組みの中で国に関することが決められていくことに、いったいどうやったら逆らえるというのだろう。どうやったら、いつから始まったかもよくわからない政治いや国会いや社会の仕組みに一石を投じられるのだろう。無駄に高価な脂ぎった食物を過剰摂取したせいでたるんだ顔がいかに憎らしかろうと、毎夜どこかの料亭で行われているであろう派閥を気にした(あるいは派閥を超えた)黒い談合の中身を全部洗いざらい国民に話してみやがれとか思っても、一般市民にはいったい何ができるのであろう。よしんば東大へ行って官僚になったとしても、そんな「規制の社会の仕組み」に飲み込まれるだけではあるまいか。何かを変えることなどできるのであろうか。真にどす黒い暗部には踏み込めそうにない気がする。

そんな調子で、僕には日本という国がいったいどうやって回っているのか、実は誰が牛耳っているのか、まったくわからない。それがわかったとしても、そしてそれは嫌だと思っても、どうやったら変えられるのかも、わからない。そんな感覚はひどく気持ち悪い。
せいぜい僕らにできることは、そんな気持ち悪さを抱えたまま、自分なりの幸せを目指すこと・・・なのかもしれない。そして「国民の代表」を建前にした、腹に一物かかえた一部のお偉方は、日本を牛耳ることを夢見て、本音と建前を駆使して、今日も舞台の表と裏を出たり入ったりするのだろう。・・・フン。

なんてことを、『ドラゴン桜』をきっかけにして、思う。結局、僕には何も分らないのだけれど。

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