2007_10_13 : 世界はみんなの頭の中
朝、電車の中で、世界はひとつではないのだと、唐突に思う。
たとえばそうだ、1人で部屋にいるときに、
「どんだけ~!」なんて言葉がTVから聞こえてくると、
僕はフッと笑ったりしているだろう。
だけれど、実際目の前で、誰かが同じコトを言ったら、
僕は軽く身を引くだろう。
いや気持ちも引くだろう。
TVの中のこと。
目の前で起きていること。
その二つの間でさえ、世界の受け取り方について、
僕の態度は分かれているではないか。
一方では笑い、
一方では冷笑する。
その分かれ目の存在から言えることは、
"TVはTV"ということだ
(妙にTVにこだわるが、特別な理由はない。
たまたまだ。たまたま)。
人はTV内の世界について入り込んでいるようでも、
現実の世界に認識をスイッチングした途端、
奇妙に冷めた態度が出る。
シニカルになる。シニカルを気取る。
みんなそんなこと分かっているのだろうけれど、
それはそれ、ただのTVプログラム、でいいのかもしれないけれど、
たぶん、きっと、そいつと"現実"との裂け目は大きい。
と思う。
そうだ、戦争の映像を、TVを通して見ている、あの感じだ。
そう思った途端、世界が僕の頭の中で分断された。
真っ二つに割れて、「やっぱり」とか「所詮」なんて言葉が頭をちらつく。
そういう状況、楽しめればいいんだけど、僕は楽しめない。
今日はNAHTの『In The Beta City』を聴きます。聴いています。